#肛門の痛み の記事一覧

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    大腸がん

    大腸がんとは大腸(結腸・直腸)の内側の粘膜に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。大腸は、栄養吸収がおおむね終了した消化管液から水分を吸収し、便を形作る役目をしています。身体には吸収した水分を浄化して血液中に取り込んでいくメカニズムがありますが、粘膜から発生したがん細胞も、基本的にはこのメカニズムに沿って進展していきます。
    日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれており、高齢化と食生活の欧米化などにより年々罹患数が増えています。大部分は生活習慣によるものですが、他にも遺伝性大腸がんや、潰瘍性大腸炎・クローン病患者にみられる長期の慢性炎症から発生するがんもあります。

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    痔核(内痔核・外痔核 / 俗称:いぼ痔)

    直腸肛門部の血管及び結合組織からなるクッション部分が膨隆したものです。多くは内痔核と外痔核は連続しています。

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    痔瘻(痔ろう / 俗称:あな痔)

    肛門の周囲に膿がたまる肛門周囲膿瘍が破れて(切開して)膿の管ができた状態です。肛門の周りの小さな穴から膿が出たり、湿疹ができたり、かゆみや痛みを伴うことがあります。原則として自然治癒は少なく、治すには手術が必要となります。
    膿の管は勝手にあるわけではなく、ちゃんとしたルールをもって広がっています。その入口は肛門と直腸との境にある波形の歯状線といわれる所の凹みの部分にあり、これを痔瘻の原発口あるいは一次口とよびます。そこから括約筋を貫いて肛門のまわりに開口します。これが外口、あるいは二次口とよばれるものです。その間にある膿の管を瘻管といいます。原発口はもともと肛門腺の開口部で、そこが化膿して膿の管ができるのです。
    痔瘻の中には、肛門のまわりに開口しないで奥の方へと進んで直腸のまわりに広がったり、直腸の中へ破れているものもあります。

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    裂肛(俗称:切れ痔)

    裂肛とは肛門上皮に生じた裂傷のことで、俗に「切れ痔」・「裂け痔」と呼ばれています。肛門領域の疾患では痔核や痔瘻と並んで頻度の高い疾患です。
    好発部位としては、後方が最も多く約60%、前方が約20%、前方+後方が約10%、その他は側方、多数発症等です。

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    機能性直腸肛門痛

    器質的疾患(いぼ痔、痔瘻、切痔やがんなど)が認められない肛門や直腸の痛みや違和感は機能性直腸肛門痛と呼ばれ、肛門挙筋症候群、非特異性直腸肛門痛、一過性直腸肛門痛に分けられます。会陰や陰茎の痛みを伴う慢性骨盤痛のひとつと言われます。実は欧米では人口の11%程度の人に認められると報告があります。

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    神経因性骨盤臓器症候群(NIS)

    かねてより慢性的な肛門の痛みや骨盤の痛みを訴えて来院される患者様が多くみられ、仙骨や尾骨・靭帯・筋肉などの痛みと考えられていました。あちらこちら病院を受診されても原因が分からず、治らないため長い間苦しんでおられる方も少なくありません。しかし、よく観察すると、腰椎から出て肛門に至る仙骨神経に沿って圧痛ある硬結を認め、ここから痛みが発生していることが分かりました。

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    血栓性外痔核

    肛門にスポーツや便秘などの負担がかかることで発症する場合が多く、肛門周囲の血液の流れが悪くなり、血管内に血栓と呼ばれる血液の塊(血まめ)を形成し腫れていぼ状になったもので、頻度の高い肛門疾患です。

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    クローン病

    クローン病(Crohn’s Disease / 頭文字をとって「CD」という略称も使われます。)は、主として若年層に発生する腸疾患で、小腸や大腸の粘膜に潰瘍(かいよう)を生じたり、凹凸を生じたりしますが、病変がとびとびに現われるのが特徴です。病名は、1932年に最初にこの病気を報告した医師、バーリル・B・クローン博士にちなんで名づけられました。
    クローン病は病変の部位によって大腸小腸クローン・大腸クローン・小腸クローンに分類され、それぞれに応じた治療が行われます。

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    毛巣瘻(もうそろう) 毛巣洞(もうそうどう)

    肛門の後ろ(背中側)のお尻の割れ目に炎症をおこして膿(うみ)がたまる病気です。膿のたまるところに毛が入っていることが多いことからこの名前が付いています。毛深い若い男性に多い病気です。

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