肛門科

肛門周囲膿瘍

疾患概要

肛門周囲が腫れて膿が溜まった状態です。ほとんどの膿瘍は痔瘻へ移行し、後日根治術が必要になります。

症状

  • 痛み
  • 腫れ・化膿
  • 発熱(ときに高熱38~39℃がでることがあります)

原因

下痢などで肛門と腸の境目にあるくぼみ(肛門陰窩)にある肛門腺に、便中の細菌が侵入し化膿することによって発症します。

検査・診断

肛門視診、肛門触診を行います。膿の範囲を確認するため肛門超音波検査を行います。 必要に応じてCT検査やMRi検査を行います。

治療

原則として膿が溜まっている場合には切開し、早く膿を出すことが必要となります。

  • 内服
    

軽度であれば、抗菌薬内服で軽快する場合があります。     

  • 手術療法 切開排膿術
  •   

    切開排膿の際には患部に局所麻酔を行い、切って膿を出します。膿が溜まっている範囲が広い場合には入院して腰椎麻酔下の排膿が必要になります。持続的に排膿させるため、必要に応じてドレーン(管)を留置します。     

肛門科

辻 順行

大腸肛門の専門病院の中核となる診療科として、肛門のあらゆる疾患について診断・治療をいたします。
4つのセンターとの強固な協力体制の下、3大肛門疾患である痔核、痔瘻、裂肛のほか、直腸肛門周囲膿瘍や坐骨直腸窩痔瘻、骨盤直腸窩痔瘻などの深部痔瘻、再発痔瘻、直腸脱、フルニエ症候群、クローン病に関係した痔瘻、肛門狭窄、手術後の後遺症などあらゆる難治性肛門疾患の治療を積極的に行っています。

副院長

辻 順行 (つじ よりゆき)