肛門科のはなし一覧
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痔核(内痔核・外痔核 / 俗称:いぼ痔)
直腸肛門部の血管及び結合組織からなるクッション部分が膨隆したものです。多くは内痔核と外痔核は連続しています。
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痔瘻(痔ろう / 俗称:あな痔)
肛門の周囲に膿がたまる肛門周囲膿瘍が破れて(切開して)膿の管ができた状態です。肛門の周りの小さな穴から膿が出たり、湿疹ができたり、かゆみや痛みを伴うことがあります。原則として自然治癒は少なく、治すには手術が必要となります。
膿の管は勝手にあるわけではなく、ちゃんとしたルールをもって広がっています。その入口は肛門と直腸との境にある波形の歯状線といわれる所の凹みの部分にあり、これを痔瘻の原発口あるいは一次口とよびます。そこから括約筋を貫いて肛門のまわりに開口します。これが外口、あるいは二次口とよばれるものです。その間にある膿の管を瘻管といいます。原発口はもともと肛門腺の開口部で、そこが化膿して膿の管ができるのです。
痔瘻の中には、肛門のまわりに開口しないで奥の方へと進んで直腸のまわりに広がったり、直腸の中へ破れているものもあります。 -
裂肛(俗称:切れ痔)
裂肛とは肛門上皮に生じた裂傷のことで、俗に「切れ痔」・「裂け痔」と呼ばれています。肛門領域の疾患では痔核や痔瘻と並んで頻度の高い疾患です。
好発部位としては、後方が最も多く約60%、前方が約20%、前方+後方が約10%、その他は側方、多数発症等です。 -
血栓性外痔核
肛門にスポーツや便秘などの負担がかかることで発症する場合が多く、肛門周囲の血液の流れが悪くなり、血管内に血栓と呼ばれる血液の塊(血まめ)を形成し腫れていぼ状になったもので、頻度の高い肛門疾患です。
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毛巣瘻(もうそろう) 毛巣洞(もうそうどう)
肛門の後ろ(背中側)のお尻の割れ目に炎症をおこして膿(うみ)がたまる病気です。膿のたまるところに毛が入っていることが多いことからこの名前が付いています。毛深い若い男性に多い病気です。
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肛門ポリープ
肛門管の上方、肛門上皮と直腸粘膜との境目に全周性の波打った場所があり、そこが、排便時に刺激を受けて肥大化して大きく伸びて脱出した病態です。慢性裂肛と一緒によくできます。腫瘍性の大腸(直腸)ポリープとは別の病態です。
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粘膜脱症候群
肛門で奥の直腸前方の粘膜が排便によって刺激され、粘膜炎を起こし、それが次第に大きくなり塊状になって排便を妨げます。
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肛門周囲(皮膚)炎
肛門周囲の皮膚がただれる病気です。
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スキンタグ
いぼ痔や切れ痔による炎症の腫れが引いた後、肛門のまわりに皮膚のたるみができた状態です。できものとして感じることもあります。
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